魅力たくさんな菰野町は、たくさんのヒーローたちによってつくられています。
本シリーズでは「こものヒーロー名鑑」と題して町のヒーローを紹介していきます。
本企画の一発目がまさかの政治家さんということで、癒着のニオイがぷんぷんすると思いますが 笑 菰野町のことをいろいろ聞くのに適任!ということでご紹介いただきました湯の山うまれ湯の山育ちの生粋の菰野っ子。
菰野町の一番の魅力は「出張で行った都市から帰ってきたときの、なんとも言えない静けさや暗さ」だという加藤大輝さんに今回はお話をうかがっていきます。

菰野町を政治で支えるヒーロー
―はじめまして。今日はよろしくお願いします。加藤さんは菰野町の議員をされてらっしゃるんですよね。
よろしくお願いします。はい、現在菰野町議会議員の3期目させていただいてます。
―失礼ながら菰野町の議員さんっていうともっとご年配なイメージでした!
そうですよねー。議員に立候補できるのは25歳からで、僕もなるまでは若い人がもっといた方がいいと思ってましたし、実際町民さんにも「20代30代の人がもっと議員でいないと」という声もよくいただくんですが、ある程度キャリアや知見がないと難しいことに直面する機会が多く、今では全員ベテランの方がいいかも?とすら思います。笑
―たしかに、地域で幅広く活動する為には実務能力と社会経験がないと厳しそうではありますよね。
ほんとにおっしゃる通りです。その土地での経験がある程度ないと地域課題自体が見えないなとも感じます。
―加藤さんは生まれも育ちも菰野ですもんね。でもなんかあんまり自分的には議員になるルートのイメージが湧かないんですが、なんで議員になろうと思ったんですか?
ロックを求めてアメリカ行ったら議員になった話
僕音楽好きで、ロックが特に好きなんですよ。
で、ロックといえばアメリカだ!っていうことでアメリカに半年ほど住んでみたことがあって。
―いきなり話がすごい展開になってきましたけど大丈夫ですか?笑
笑 で、向こうにいるとすごく感じたのが「アイデンティティ」の部分で。
こっちが日本人だ、と言うと「トーキョー、オオサカ!知ってるぞ!で、ヒロキの故郷はどんなところなんだ?」と、ルーツやローカルのことをすごく聞いてくるんです。
―たしかに、欧米に行くと自分の住んでるのはどんなところか?という問いはよくあるかも。
菰野なんて全然メジャーな土地じゃないのにすごく詳しく聞きたがるというか。
一方で、自分の故郷や住んでる町のことも異常に詳しいしめちゃくちゃ誇りを持ってて。
―それは日本ではあんまり感じないことかもですね。
そうなんです。最初は「なんでそんなに詳しいの?」と戸惑ったりもしたし、あらゆることに対して、例えば僕がロックが好きなことに対して「なぜ、どこが好きなんだ?」ということを問われる日々で。
―まさに「アイデンティティ」を問われるわけですね。自分のことに関してディスカッションするという文化からの。
で、ちょうど滞在しているタイミングで大統領選挙があったんです。向こうでは選挙はちょっとしたお祭りで、その期間は町にいるいろんな人が候補者や政策についての自分のスタンスをめちゃくちゃ議論するんです。「おい、日本人のお前はどっちの候補がいいと思うんだ?」なんて聞かれて面食らっていたら、近所の小学校低学年ほどのチビッコが「僕は戦争がきらいだから、戦争をしたそうな〇〇さんじゃなくて、退役軍人で戦争の醜さを知っている△△さんがいいな」と饒舌に自分の意見を言うことに衝撃を受けたんです。
―その歳で政治に対して「自分の意見」があって言語化できるのはたしかに衝撃ですね。
だってその子、いつも僕の家に「ほら!亀だよ!」とかって嬉しそうに持ってきてたような子ですよ。笑
年端もいかない子ですら「自分の行動や言動が地域や国をつくる」という感覚があり、アイデンティティを持っている。それからというもの「自分とは」「自分の住む町とは」ということについてすごく考えるようになりました。
―なるほど。それで、自然と主体的に政治のことも考えるようになったと。
そうですね。それから日本に帰ってきてこの衝撃を話しても誰も興味を持ってくれなかったんです。それがくやしくて。笑
―たしかに、その臨場感がないと共感は得にくいかも…。
なんでわかってくれないんだ!なんて言ってても仕方ないので「自分が自分の町や国をよくするためにできること」を考えて行動していたら議員になってました。
―すごい話ですねこれ。よくある雰囲気留学というか、なんとなくロックに憧れて海外に行ったら政治家になるなんて。笑
なにがきっかけになるかってわからないもんですね。笑
いま思うこと

菰野町に対して「もっとこういうのがあればいい」「もっとこうなればいい」という気持ちと勢いのまま議員になったんですが、いざ町のことを知ってみると「もう既にだいたいある」んですよね。
―仕組みとかコミュニティって意外なほどありますよね。我々が知らないだけで。
そういう意味では、自分は議員になってはじめて「知る努力」をしたんだなって思います。町のそこかしこにはしっかりコミュニティがあり、営みがある。ただ、それを効率化したり最大化したりする、という点ではできることがまだまだありそうです。
―これからの菰野町と加藤さんに期待しています!
こんな人とツナガリたい!
そんな加藤さんに「ツナガリたい人」について聞いてみました。
・菰野町で何かにチャレンジしてみたいと思っている人
・菰野町に縁のある人で別の土地でチャレンジしている人
上記のような方は加藤さんならびにコモノマニアックスも全力で応援したいので是非問い合わせフォームやSNSのDMからご連絡ください!
勢いだけでも構いません!お待ちしております!

加藤大輝Webサイト https://www.katou-hiroki.com/