前回の記事
の最後でも触れたように、クラウドファンディングを立ち上げた。
そこからちょうど2週間経ったので、立ち上げるまでと立ち上げてからこれまでの話を綴ろうと思う。
なんでクラウドファンディング?
そもそも、もうこのプロジェクトを立ち上げた時にはテントサウナは購入手続き後だし、活動資金欲しさという目的ではない。
ついに先日メトスさんからブツが届きました…!
クラファンの結果がどうあれネイチャーサウナは走り出しますよ!!!https://t.co/Ar2YAYug7h pic.twitter.com/30hX7YMvKR— KomonomaniaX@ネイチャーサウナ (@KomonomaniaX) July 13, 2020
今回クラウドファンディングにチャレンジしようと思った理由の大きなひとつは、菰野町にはチャレンジが生まれにくい空気が流れているということ。
これはなにも雰囲気だけの話ではなく、まずハード面でいうとテナントの数がとても少ない。何ができてもすぐ撤退するところ。貸地だけど更地なので箱から建てなきゃいけないところ。デカすぎる/小さすぎるところ。辺鄙すぎるところ。などなど。
かつ、数が少ないということは競争が少ないので賃料が高い。名古屋の物件とも坪単価がそう変わらない。
「自分のお店を持とう!」と思っても好機に巡り合う確率は低く、背負わなくてはならないリスクが大きいため、おいそれとははじめられない。これは地方ではあるあるなのではないだろうか。
あと、ソフト面でいうと人々が保守的であること。こと身内においては、何かチャレンジしたいと言う人に対してはめちゃくちゃ悲観的である。遠巻きな人たちは「おおいいねえー」と言いながらも冷笑的に傍観する。
身内の悲観は裏を返せば失敗して欲しくない優しさのあらわれなので、いざはじめてしまえば応援してくれる。遠巻きな人たちも、うまくいけば態度が軟化する。
ハードの問題に関しても、本気度が高ければ具体的なプランとともになんとか乗り越えられるだろう。
そう考えると、失敗しそうな中途半端な挑戦者が出にくいのでいいのかも…なんて思ったりしないでもないけど、それにしたって「若者のチャレンジ」は絶望的に厳しいのは確かだ。
自治体としてもこのご時世にあって人口は増加傾向、地価も上昇傾向となると「町おこし」に積極的な姿勢になる必要性も薄いので、そうしたサポートも期待しづらい現状。
いわば菰野町は「中途半端」な状況なのだ。「別に困ってない」とも言える。だが必要ないか?と問うと、そうでもなさそうななんとも言えない空気感はある。
永く菰野町は菰野藩以前より内乱もなく、とても穏やかな町民性だ。本当に人がいい。だからこそ保守的なのだろう。
コモノマニアックスを立ち上げてまだ2ヶ月ほどだが、既に「菰野でチャレンジしたい」という魅力的な人たちにたくさん出会っている。私はその人たちのチャレンジの火を絶やしたくないし、私もチャレンジしていきたい。
今回コモノマニアックスもクラウドファンディングで利用している「CAMPFIRE」は、想いやストーリーを持つ人のチャレンジを支えるためのプラットホームだ。
国内最大クラウドファンディング。最新ガジェット、ご当地グルメ、エンタメ、まちづくり…ジャンル規模問わず新しい挑戦が毎日登…
ご覧いただければわかると思うが、日夜様々なプロジェクトが立ち上がっている。
しかし菰野では「知り合いでクラウドファンディングやってる人はじめて見た」と友人に言われるほどまだまだ馴染みが薄いようで、そもそもクラウドファンディングがどういうものなのかもよくわからない方も多そうだ。
なので私は「こういうやり方もあるよ!」というのを示し、後に続く人へのメッセージにしたい。
成功しても失敗してもそのプロセスには多くの意味があると考えているので、それらも含めシェアできたら。(個人的には意地でも成功させたい)
そして、たくさんの人のストーリーを紡いでいきたい。
立ち上げから現在まで
7月6日に公開されたプロジェクト。
CAMPFIREでは申請したプロジェクトの全てが公開されるわけではないようで、申請〜公開までに内容の細かい審査が入る。
公開内容を確定したら申請に出し、思ったより早く審査不備内容が返って来る。結構細かいところまで見てくれてるのだなあという印象。修正して再申請する、という作業が大体3〜5回ほどあるのではという感じ。
審査内容以外にも、プロジェクト成功に向けた細かいアドバイスなどもしてくれる。
担当者さんと数回のラリーを経て…
ついに公開!!
すると早速
さっそく第一号の支援者が…!
秒速のご支援ありがとうございます!! https://t.co/UimCh7E00Q— KomonomaniaX@ネイチャーサウナ (@KomonomaniaX) July 6, 2020
「1人も支援してもらえなかったらどうしよう…」なんてドキドキしながら公開したら、ほんとに直後に支援してくれました。
記念すべき第一号支援者のニトロさん、一生忘れません…
ここで事件が起こる。
支援者の方から「よかったら使ってください!」と爽やかに爆速でヘッダー画像が送られてきました…
こんなことあるんでしょうか…
テントサウナは世界を平和にするぜ… pic.twitter.com/v9vXo5MGsH— KomonomaniaX@ネイチャーサウナ (@KomonomaniaX) July 6, 2020
ああああ…!第一号支援だけでは飽き足らず、こんなご厚意まで…!
クールすぎる…クールジャパン…
テントサウナといえば三重県じゃないの?
と言われるくらいにどんどんできるところが増えればいいな
クラファンぜひ応援してください! https://t.co/ky9X3EwtrR— 飛雪の滝キャンプ場『サ滝のあるところ』 (@kihoasari) July 6, 2020
私の地元、菰野町に楽しみな企画を発見!!
何もないと言われる菰野町(田舎やけどいいところだよ)にテントサウナだって!テントサウナあんまり知らんけど楽しそうやから支援してみた💗
初のテントサウナに行けるぅーー! https://t.co/6ZMz3KhnNh— 樋口千尋 | こもの鍼灸院 (@komono_higuchi) July 6, 2020
テントサウナに🧖♀️入りたい#支援しました https://t.co/ydPu6y2m7H
— もっち (@mayuko_mochi) July 6, 2020
三重県菰野町の自然を存分に味わえるテントサウナイベントを作りたい! – クラウドファンディングCAMPFIRE https://t.co/cwVBRZIsRD #夢見る人をはじめる人に @KomonomaniaXより
— つがるろまん (@huti3) July 15, 2020
続々と…!テントサウナは男女問わず入れるのも魅力のひとつ。
「サードプレイスの共創」というのが活動の軸であるコモノマニアックスとしては、こうして関係人口が増えていった先に起こるであろうことにとてもワクワク。
もう、数人でもこうして支援してくれただけで私としては勝ちというか、無限のモチベーションがうまれてくる。
クラウドファンディングの本質は金額の多寡ではなく、こうした支援者の存在が可視化されることにあると思います。
そしてひょんなことから製材所さんから
本日製材所さんとはつり職人さんから、テントサウナ用の薪…というかだいぶ立派な角材を大量にいただきました!
燃やすのもったいないような木だな…
ありがたすぎる…#ネイチャーサウナ pic.twitter.com/ZglMUKUx06— KomonomaniaX@ネイチャーサウナ (@KomonomaniaX) July 16, 2020
テントサウナ用の薪にと立派な木材までいただいて…
この記事を書いている現在では
支援者20名、達成率20%のところまできました。このブログもそうですが、自分の立ち上げたプロジェクトに明確にリアクションしていただけるということがどれほど嬉しいことか。これはアクションした人にしか味わえない特権だと思っています。
こういう喜びやリアルな経過も含め知ってもらうことで、菰野町というところでチャレンジする人たちにとって少しでも励みになり、ハードル下がればいいなと思います。
地方創生事業の多くは未だ都会に依存していることが多いです。外部の人が入ってくる、というのはもちろん重要なことではありますが、地域での循環を生む取り組みはもっともっと必要だと思います。
マジメなことを書くと敬語になってきちゃう…笑
菰野を知ってもらい、菰野を感じてもらい、みんなで菰野について考えたい。
そんな想いで立ち上げたこのプロジェクト。
ぜひたくさんの人の目に入れてもらいたいな。
山や川などの豊かな自然の中で楽しめるテントサウナを使った「ネイチャーサウナ」イベントを実施して、菰野町の魅力を最大限に感…